2012年10月30日火曜日

アイデア展開とプロダクトレンダリング


プロダクト最終発表について

①パワーポイントによる発表
・テーマのタイトル、概要、グループ名、メンバー名
・フォトエッセイ フォトダイアリーからの気づき
・デザインコンセプト(ユーザーに取って嬉しい価値、プロダクトコンセプト)
・対象ユーザーとシナリオ
・シーンスケッチ 手書き
・画面スケッチ
・プロダクトレンダリング
②アクティングアウトによる発表
・プロトタイプを使用
・背景にはシーンの写真を投影
・最後にプロトタイプを見せる


ポイント
イラストレータースケッチは3面図で描くと分かりやすいです。


グループ内で分担して、書きのどれかを各自が準備してきてください。
1、プロダクトのレンダリング数点
2、プロダクトのモックアップ
3、画面のスケッチ(イラレ、フォトショ)



今日はグループ内で、前回の発表で得られた意見を参考に今後の方針とプロダクト案について話しあいました。

先生方からの意見
山崎先生
もう少しペルソナの特徴や好みを反映させた方が良い。
使う場所の特徴をもっと活かす。

安藤先生
もらった意見にさらに一つアイデアを加えてジャンプしたアイデアを提案する。
自分たちのアイデアで着眼する所をリフレーミングしてみる。→まじめに答えるのではなく面白くする

横溝先生
ペルソナが曖昧で、誰が使ってもよいようなモノを提案しているので、それをつかったらどうなるのか?をもっと明確にするといい。



方向性を決めたら、プロダクトのデザインを決めていきます。
自分たちのコンセプトやテーマを魅力的に見せ、伝えるためのプロダクトを考えていきます。
あまり現実的すぎても面白くはないですが、突飛すぎるのも問題です。実世界にある技術を参考にすると、アイデアも広がると思うので、いろいろと調べてみてください。

※インターフェースなどのコンセプトムービーをリンクで貼るので、参考にしてください。


NAVERまとめ 未来の生活URLリンク
http://matome.naver.jp/odai/2132871476062400101



ポートフォリオ
2月1日にポートフォリオを各自で提出してもらいます。
・A3クリアフォルダを買う。12ポケット以上あるもの
・A3縦位置で使用する
・毎週の自分の活動をフォルダにいれる
・合計24ページで以下の①〜⑤の内容順にする。
①表紙(グループ番号・学籍番号・氏名・携帯番号・メールアドレス) 1ページ
②最終デザインの概要と特徴を2ページで分かりやすく簡潔に表現 2ページ
③最終デザインの詳細(プロダクト、インターフェースの説明) 6ページ
④各自の活動 14ページ
⑤ふりかえり(演習での感想、学んだこと) 1ページ


来週持ってくるモックアップの作り方はくばったプリントを参考にしてください。


2012年10月25日木曜日

#5 第1回発表

今日は情報デザイン演習2のテーマ/プロダクト中間発表でした。

SIIの久米さんに来ていただいて、デザインの仕事について話していただきました。

久米さんのお話:
コンテンツが重要である。
プレゼンでは、その魅力を伝えるためにスケッチだけでなく、ムービーなどを利用する。
「学生はプロダクトのヘビーユーザー、被験者である。」という目線で企業は見ている。
デザイン言語が変わってきた

ユニバーサルからエコへ変わるにつれ、
デザイナーも変化、進化をしていく。
「これだけできればデザイナー」ということはない。


時計のデザインはいっぱいあり、新しいデザインはなかなか生まれない。
なので過去の作品を振り返り、それを編集していく





間トリックス(発想法)
人間、空間、時間、物間 → 間
好きな○間をビジュアル化 → その人が分かってくる。
何が好きか → デザインの根幹
自分の好きなこと、興味のあることをデザインすることが一番楽しい。

間を考える → 経験価値
経験価値とは? コーヒー豆=¥70 缶コーヒー=120 TULLY's=350 高級カフェ=1200
Service Innovation

・YAMAHA Unobtrusive Playability (Long Life Partner = Enriched Value)
・TOYOTA Total Experience Globaly Acceptable  LEXAS=車に対するあらゆるアプローチ、プロセスを茶道の所作にしている。


物語 モノには物語がないと…
モノをドラマ化する

DJ法
主観要件  vs  客観要件  その対立を解決する一案”DJ法”



DESIGN SKETCH
ネットにお手本は五万とある。それを真似して練習していく
線の細いか太いか、に注意して 見えるか見えないかというところはさっさと描き、手前に見えるところは太くがっつりと描く
色はハイライト、影、背景等を描く



ここから各グループの発表になります。
テーマ/プロダクト中間発表

1:ヘッドメディアディスプレイ











2:大型ショッピングモールに初めていく人達がショッピングを楽しむためのデザイン















3:手が塞がっている時に音声に反応して撮影できるもの











4:電車通学を楽しませるプロダクト












5:人ごみを楽しくするデザイン











6:いつも通りの通学路から日常の変化を楽しむためのデザイン















7:写真を使った新しい体験











8:インテリア好きの大学生が楽しむためのデザイン











9:音楽や映像を生活に取り入れる。どこでも楽しむことが出来る











10:内と外とのつながり インドアの学生がモバイル機器を使うことで外に出たくなるデザイン












11:友達と楽しくショッピングモールを回るためのデザイン











12:写真を使って一人に一つの世界を作る












13:若い人が様々な場所で普通では出来ないような落書きをする











14:一人旅の人が徒歩でも車でも快適に旅が出来る












15:水中の体験を記録に残せる












16:旅の後も楽しむ












17:連絡にすぐ気づける製品の提案











18:待ち合わせを楽しくする












19:お年寄りが毎日快適に過ごすために











20:今日から君もベートーヴェン 移動や待ち時間の退屈を解消する











21:大学生がより楽しく遊ぶためのデザイン 帰宅してからも家で楽しめて嬉しい














アクティングアウトも前半無事に終わりました。


久米さんからのアドバイス
1.デザインは理屈をごねて作っていく。最終発表は理屈を分かって聞くので、ひねった話やウィットに富んだ話などが聞きたい。深くまで練ったものの提案を

2.カメラ、プロジェクタなどのデバイスは技術的な事は自分たちで調べて、現実的に出来ることと出来ないことをキチンとまとめて提案に結びつける

横溝先生からのアドバイス
情報をみる端末の規定概念がまだある。(スマホや腕時計型、HMDなど。)自分たちの提案するデザインにふさわしい形を考えて提案してほしい。

安藤先生からのアドバイス
現段階では、もっと自分たちが面白いと思うところを1点でいいので、そこをもっと掘り下げて魅力的な提案にしてもらいたい。
自分たちの考えているシーンとは全く無関係のシーンから発想してみることも大事。

山崎先生からのアドバイス
もう少し馬鹿になってサプライズな提案をしてほしい。
久米さん(ユーザー)を驚かせるような提案を望む。

TAからのアドバイス
全体的にどこかで見たことのあるようなデザインが多かったです。
Webでいろいろと似た事例を調べていくと、自分たちのデザインでどこが新しいのか?どこを魅せたいのかが分かってくると思います。



次週
今回の発表や評価を受けて、最終提案に向けてどのような方向にまとめていくか?
1.各自、具体的なスケッチ3点以上でアイデアを準備する

2.本日の発表資料のプリントアウトを持参する(グループで1組)

2012年10月19日金曜日

#4 アイデア発想のアプローチ

コンセプトに基づくためのユーザー調査




前半:
コンセプトの事例
・各グループ内でのシナリオとスケッチの発表、グループ内でアイデアを3つ程度にしぼる。

後半:
シャッフルディスカッション:他のグループの意見を聞いてみる
コンセプトとペーパープロトタイプ手法について

次週の課題の把握と準備




まず、コンセプトの事例を横溝先生に教えていただきました。

アイデア発想のアプローチ
・駅を中心とした新しいライフスタイルの提案プロジェクトのアイデア展開例
1.「ストーリニーの共有」誰が?いつ?ぢじで?何をすると?どんなことが起こるのか?
2.「シーンの共有」人工物を中心に展開する一日の出来事を追う
3.「体験イメージの共有」提供したい体験のイメージを集めて、アイデアを共有する
4.「インスピレーションの共有」シャボン玉をメタファーにした情報媒体の提案
5.「インタラクションの共有」ユーザーが人工物を利用するプロセスのアイデアスケッチ

アイデアを練る手段
   直感「思いつきを信じる」→思考「思いつきを論理的に考察する」→表現「思考を表現する」

横溝先生からのアドバイス
・はじめからアイデアに制限を設けては行けない。
・アイデアをたくさん出して、それを実現するものはなにか?
・既成概念を外して、大きくアイデア発想をする。
(例:最初からスマホの機能として考えるのではなく、自分たちのアイデアをより実現してくれる方法を模索していく。(その結果あがスマホなら問題はない。))

・自分のアイデアを提案する → 仲間のアイデアを再解釈する → 仲間とアイデアを共感する → 皆のアイデアを作る

・仲間のアイデアに傾聴し、アイデアの連想を繰り返す。



グループ内コンセプトの決定

まず、グループ内でシナリオ、スケッチをもとにコンセプトをまとめていく。



1.対象ユーザーに取って魅力的なコンセプトであるか?
 =本当にユーザーに取って嬉しい提案か?
 =自分だったら本当に使ってみたいか?




2.これまでに新規性のあるコンセプトやデザインになりそうか?
 =リフレーミングを試してみる
 =似たようなアイデアはないか、ネットも活用して調べる。

*コンセプトはフォトダイアリー、フォトエッセイと繋がっているか?
*コンセプトはユーザーの言葉になっているか?
*コンセプトは5つくらいを目標に


各自がテーマに沿った複数のシナリオを作る
アイデアスケッチを入れる。






各グループで話し合って、シナリオを3つにしぼる。
スケッチに色があると分かりやすい
絵を大きく描くとも大事
スケッチとシナリオを分ける場合はバラバラにならないように





シャッフルディスカッション
シャッフルディスカッション


調査データからコンセプトを導く際、チーム内のディスカッションだけでなく、チーム外の一人も参加してもらい、チーム外の人間との意見交換とその反応からチーム内のコンセプトを精緻化していく方法

①チーム内でコンセプトを共有して、全員がコンセプトを説明できるようにする。派遣員1名、説明者3名を決定する。
②他のチームから1名を派遣してもらう
③派遣された他のチームの1名に対して、チーム内のメンバーの1名が、コンセプトを説明する(説明者は交代する)
④派遣された1名は、説明されたコンセプトに対して、コメントとアドバイスをする。








人に説明していくと、その中で人に伝えていくうえで、つじつまが合わない部分等を自分の中で修正し、コンセプトがより洗練されていく。
それが重要。



派遣者は対象ユーザーの視点で思ったこと感じたこと、アドバイス・アイデアなどをコメントで残してあげてください。
説明者は
①テーマを発表する。
②どのようなコンセプトを考えたか
③どんなシナリオで
④どんなスケッチをかいたか? を3つ発表する。


派遣者と一緒にディスカッションで意見を交わしましょう
派遣された人は分からないことは質問する。
それを残りのメンバーはポストイットに書いて残していく。

残りのメンバーも説明者の説明を聞いて、疑問に思ったこと、思いついたアイデアなどをまとめておくといいと思います。


シャッフルディスカッションで得た意見やアイデアなどを基に、自分たちのグループの方向性をもう一度見直して来週の発表にむけてデータをまとめてみましょう。






次回はテーマ・プロダクト中間発表です。
以下の内容を授業支援システムにて送ってください。締め切りは22日(月)13:00です。
pdfによる発表を3分以内
・テーマ、グループ名、メンバー名
 =出来るだけ分かりやすく魅力的なタイトルを付けよう
・代表的なフォトエッセイ
・代表的なフォトダイアリー
・エッセイ、ダイアリーからの気付き
 =大事だと思われる気づきを5つ程度
 =ふつう誰でも知っているようなことではなく「気付き」として発見したことがよい
・デザインコンセプト
 =フォトエッセイやフォトダイアリーの気づきと関連がある方が良い
・対象ユーザーとシナリオ
・シーンスケッチ
・プロダクトスケッチ
・ペーパープロトタイプ
・アクティングアウト


ファイルサイズが大きい場合は「画像の品質を下げる」などで2MB以内におさめてください。





TAからのアドバイス
スライドは自分たちが「どんなことを考えてきたか?」を発表するのも大事ですが、
「自分たちの考えてきた物を使うとこんなにすばらしい体験が出来ます」ということをアピールすると、聞いている人により魅力が伝えられると思います。
そのために、今回自分たちが考えたシナリオなどを基に発表の流れや、アクティングアウトを考えてきてください。


アクティングアウトは恥ずかしがらずに大きな声でどうどうとやった方が演じる側も見ている側も楽しく、内容が伝わりやすいです。

2012年10月15日月曜日

#3 コンセプトデザインー調査結果の分析ー


今回は課題であったフォトエッセイとフォトダイアリー(脳内マップ)の解析をし、そこからペルソナを制作していきます。






















フォトエッセイ・フォトダイアリーの解析
フォトエッセイとインタビュー結果を各自発表し、発表者以外は内容から気づいたことなどをポストイットなどに書き込んでいきます。
・1枚のポストイットには1つの意見(キーワード)を書き込む。(複数のキーワードを書き込まない)
・出たポストイットをKJ法でまとめる。
・そこからニーズと価値観を分析する。
同様にフォトダイアリーからシーン・環境を分析・抽出しペルソナを作っていきます。

ポストイットを使う際のポイント:
「事実」には「○」を「思ったこと」には「△」をつけるなど、書く内容に合わせて目印をつけると一目で内容がわかります。
ポストイットの色を複数使う等がやりやすいと思います。
あとで振り返って何を言っていたか分からなくならないようにキーワードだけでなく文章で書き込む。








ペルソナとは?
想定ユーザーの代表的な人を指します。パルソナを設定する際には
①ペルソナのゴールの設定(その人が何をしたいのか?)
②ペルソナのキャッチコピー(その人を表す言葉)
をまず設定してください。



フォトエッセイ・フォトダイアリーでグループから出た意見(ポストイット)をグルーピングしていきます。

親和図法:アイディアをグルーピングする
グルーピングをする際には、2枚のポストイットを見比べて、その内容が近いか遠いか?を比べていきます。
この内容は「〇〇系」と当てはめるのではなく、単純に見比べてどうか?でグルーピングしていきます。
最終的にまとまったものにグループ名をつけましょう。

グルーピングできたらそのグループを矢印で結び、ループを見つけましょう。
ループができたらそれに名前を付け、「ここを押さえたらループが止まる」というポイントをみつけましょう。





事実は事実、発見気づきは発見気づき とまとめてしまいがちですが、その2つを照らし合わせたところに自分たちなりの発見があっていいと思います。


次回までに
フォトエッセイ・インタビューでの気付きのまとめ
フォトダイアリーでの気づきのまとめ
KJ法のグルーピングをそれぞれ一枚のマップにまとめる

想定ユーザーを表現する脳内マップを作る
フォトエッセイ・インタビューの分析を基に、想定ユーザーのキャッチフレーズや価値観やゴールを含んだ脳内マップを作る。
(調査したものでなく、一度整理してまとめて表現し直す。)


発見・気づきのリストを全員で共有できるようにしておく。



 




2012年10月1日月曜日

#2 テーマ

情報デザイン演習1の2回目です。

今日から本格的にグループ作業が進んでいきます。
「魅力的な旅のための体験のためのデザイン」
をしていくために大事なテーマ決めをしていきます。

テーマとは
「誰が?どこで?どのようなことを?どうやって?」を考えて決めていきましょう。
そのために調査が大事になってきます。
今回の調査法は
・フォトダイアリー
・フォトエッセイ
の2つです。

フォトダイアリーは自分たちが設定した人物像にあった被験者を捜し、その人の1日の行動を知ることで新しい発見や気づきを抽出するためにおこないます。

やり方はいくつかあるので、自分たちで最適な方法を選んで自分たちの満足のいく結果を導いてください。


フォトダイアリーをまとめるときは、皆が見やすいように模造紙等に時系列で貼っていき、そこにどのような行動をしたのか?をTPOなどと一緒に記載しましょう。

そこにインタビュー等で気づいたこと等もまとめておくと皆もイメージしやすく意見が出しやすくなると思います。


このフォトダイアリーとフォトエッセイでの気づきを合わせて、自分たちのチームのテーマを確立させていきましょう。

#1 ガイダンス

2012/9/19
後期に入っての情報デザイン演習1が始まりました。

この授業は前半はテーマ決めとプロダクト、後半はインターフェースという手順で進んでいきます。
授業のテーマは、
「魅力的な旅の体験(モバイル体験)のためのデザイン」
です。


今日はガイダンスということで、グループ分けと簡単な方向性決めを行いました。
前期と同じようにポストイット等に
「どういった旅があるか?魅力的か?」などを個人個人で出していきます。
出し終わるとそれをグルーピングして、チームとしての方向性に目星をつけます。

このときに魅力的な旅にするには、
どういった旅があるのか?も大事ですが、
「楽しい旅の条件」も同時に考えるとアイデアの幅が広がると思います。
例えば
・友達と行った
・食べ物がおいしかった。
・旅先で新しい発見があった。etc.


グループワークになるので、グループメンバーで協力してすばらしい作品を完成させてください。


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演習を精巧に導く4つのポイントよ3つの姿勢

4つの姿勢
・誰が嬉しいのかをはっきりイメージする=ペルソナ:ペルソナの価値が何をつかむことが大事
・ユーザー調査で価値観と使う状況の課題を押さえる:デザインはユーザーが価値があると認めることやモノを提供すること、ユーザー調査は一回だけじゃなく、行き詰まったら何度もやってみる。
・言葉ではなくビジュアル化・可視化して共有する:言葉だけではイメージしていることが同じではないかもしれない、どんあことでもビジュアル化・可視化をする
・各段階を手を抜かないでプロセスを進める


3つの姿勢
・机の上に雑音になるものはおかず、広く使う
・アイディアを出すのにポストイットを使って単位化する
・アイディアを評価・分類したり、デザイン評価は立って行う。